ご無沙汰しております。
今月もプラスですが、まったく市場好況の恩恵を受けれてません。今年は頑張ります。
2024年初来パフォーマンス(2月末) +8.89%
§市況
・ドイツ銀行やあおぞら銀行で、米国商業用不動産の巨額貸倒引当金が設定されました。この引当金で減益決算を発表。配当狙いの投資家が多かった減配あおぞら銀行は20%以上の大幅安。金融庁は同様の損失計上が他行に広がるとは考えておらず、火消の声明を発表。きな臭くなって来ました。
・ヤマトHDは2024年3月期は連結純利益が前期比-22%の360億円と発表した。従来予想は+13%の520億円であった。下方修正の要因は、①物価高によるEC個人消費の弱さ、②2024年問題などの人件費増、③国際輸送の減少。不景気の気配を感じる
・電子部品大手の決算が弱い。スマフォやPC、FA、DC向けパッケージ、HDD読み取り基板、EVの弱さが目立つ。太陽誘電、日東電工、ローム、京セラが苦戦している。生成AI関連以外は需要が疑問視される。
・東京木材埠頭と日本木材輸入協会によると、東京地区の輸入木材在庫量(北米、欧州、ロシア材のうち針葉樹、集積材含む)は、1月末で79,154立方メートル(前年同月比-37%)。問屋曰く「需要は弱い。不足感は全くない」。インフレで建売住宅の需要が大きく減っている。
・上場企業2024年3月期純利益が43.5兆円(前期比+13%)と3期連続で過去最高を更新し、2023年5月期初予想から3.5兆円上振れする。理由は値上げの浸透や、人流回復、円安進行が挙げられる。来年の懸念は中国経済の弱さ。
・台湾IT関連主要19社の1月売上高は1兆2,284億台湾ドル(5兆9,000億円)と2カ月連続マイナスの前年同月比-8.3%だった。iPhone生産の鴻海は20.9%減収、AI関連のTSMCは7.9%増収と対照的。AIは良いが、スマフォはダメの構図が鮮明。
・米国商業用不動産向け融資の不良債権化リスクが高まっている。2024年は商業不動産向けローン5,440億ドル(80兆円)規模の償還が必要で、28年までの5年合計では2.8兆ドルが召喚される。リモートワークの定着化で23年10-12月期は米オフィス空室率は19.6%と過去最悪を更新中。
・塩化ビニル樹脂の輸出価格が2カ月ぶりに上昇。インド向けが840~860ドル/t、中国向けが765~785ドル/tと共に前月比+3%となった。インドのモディ政権は農業に注力し、新イランのフーシ派による船舶攻撃で供給不足となっている。中国の不動産市況は改善していないので、インド向け価格の改定が中国向け価格の改定を促進した。
・米国バイデン政権は、中国製のインターネット接続できるコネクティッドカーは遠隔操作や情報漏洩の危険があるので、規制する可能性を示唆。中国も米国車を規制しているので、対抗措置の意味合いが強い。
2月の月例経済報告で国内の景気判断を下方修正しましたが、日経平均は史上最高値を突破しました。個人消費が低迷しているコトが理由です。この状況は前回のバブル時日経最高値とは全く異なる状況を示しています。AI向け半導体が大きく相場を引っ張っており、その他の銘柄は全く追従出来てない状況を観測してます。しかし、めちゃくちゃに指数が強い。3月は下落すると予想するが、このまま上昇するなら日本株の歴史的な構造転換を目撃できるとワクワクしてます。
§東証先物+現物の売買動向